157: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/19(水) 21:21:52.17 ID:5AFgp54J0
「だいじょーぶ、ですよぅ」
「……人の心を読まないでくれる?」
「ぜーんぶうまく行くんですから。そーゆーことにしときましょー。ね? だって、ヤじゃないですかぁ、肝臓のこと気にしてお酒飲むのって」
ボトルの口を一舐めして、うふふ、と笑う。
リズムを崩されている、と思った。まるでなんにも考えていないような彼女の、まるでなんでも見通しているような瞳が、どうにも恐ろしさを伴って私に飛沫を降らせているらしい。
大淀はやれやれといった調子で牌とマットを片付けにかかる。私も手伝おうとした矢先、卓の手前、結局テンパイ止まりだった逆転手が眼に入った。
これが未来の私である可能性は大いにあった。
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