【艦これ】山城「不幸のままに、幸せに」
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125: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/19(土) 01:02:58.20 ID:oirXOrgR0

「……」

 紺色のスクール水着を身に着けた少女たちが、私たちの目の前に立っていた。一人の男を囲むように――護るように、一部の隙もなく。
 その佇まいは一見すると傅く下女のようでさえあるのに、私は熱気にも似た空気の泥濘に囚われて、微動だにできない。手のひらが汗ばむがそれさえも拭えず

 八畳か十畳かそれくらいの広さのレンタルオフィス。その男は安っぽい椅子に背を預け、さわやかな笑みを浮かべている。随分と美形で、広報官がどこかの芸能事務所から連れてきたと言えば信じてしまいそうになるくらいだが、けれどその笑みの奥底は知れない。
 私たち「浜松泊地」のメンバーは、後藤田提督を先頭に、壁を背にして直立している。両足の踵をつけ、背筋をぴんと張り、間違っても不敬のないように。




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