【艦これ】山城「不幸のままに、幸せに」
1- 20
119: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/14(月) 21:58:01.64 ID:UFSxYV+50

 大淀が肉を一口大に切っていく。ちょうどいいミディアムレア。薄く桃色の内部からは、切ったそばから肉汁が溢れ、照明を反射しててらてら光っている。
 フォークでそのうち一つを刺して、口へと運んだ。そのまままるっと一口で。

「それに、思いませんか?」

 眼鏡の奥の瞳は笑っているが、獰猛の色が隠せていない。

「人が死んだら、寝覚めも悪い。食事の味も感じない」

「……」

 豚の生姜焼きを口に運ぶ。甘辛い。鼻へと通る生姜の爽やかさ。五穀米の風味とバラエティに富んだ触感が心地よい。
 きっとそれは、私が死を乗り越えつつあるということなのだ。大淀の言葉が正しいとするのならば。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
247Res/192.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice