110: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/12(土) 23:13:36.52 ID:L3t7G6Qz0
私はそれから交戦規定や契約書類、または過去の戦闘記録などをどっさりと渡された。まだ体は本調子ではない。海は出られるが、連携の訓練などもしていないのに、すぐ任務に就けとは後藤田提督も言わない。
少なくとも精密検査が済むまでは彼ら、CSAR「浜松泊地」のルールや戦術を学ぶことこそが、私にできる精一杯の努力だろう。
それから三時間後、帰還した五人はひとりの救助者を担ぎ上げていたが、彼女たちの顔は重苦しかった。
「……」
帰還中に息を引き取ったのだという。
「……」
遺体は水葬とした。弔砲を大淀が撃つのを、私は遠巻きに見ている。
彼女たちの手際は随分とよい。
不幸だわ、と姉さまが言う。
怒りの炎がちりり、胸を焦がした。
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