【シャニマス SS】P「プロポーズの暴発」夏葉「賞味期限切れの夢」
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32: ◆/rHuADhITI[saga]
2019/08/18(日) 02:39:43.25 ID:oj63shz20
 これみよがしなシャッター音だった。前を向くと、デジカメを構えたはづきさんが立っている。もう一度シャッター音が鳴った。

「ふふふ〜、ナイスショットです〜」
「……急に撮らないでくださいよ、はづきさん」

 恥ずかしさを誤魔化そうと、つい責めるような視線をぶつけてしまう。はづきさんもそれをわかっているのか、笑みを崩すことはしない。夏葉は元より気にしていない様子だった。急な写真撮影など、もうすっかり慣れてしまっているのだろう。

 俺も気を取り直す。

「アルバム用の写真ですか?」
 はづきさんは毎年、アイドルごとにフォトアルバムを制作している。それが彼女の趣味によるものなのか会社の指示によるものなのかは知らないが、ともかく、定期的にはづきさんは事務所の風景を写真に収めていた。俺も気づいた時には写真を撮って、微力ながら貢献させてもらっている。

「はい〜。見てみますか、プロデューサーさん」
「ええ。じゃあ、せっかくなので」

 はづきさんは「わかりました〜」と気の抜ける返事をして、自身のデスクへと向かう。カメラは手にしたままだ。俺は眉をひそめる。

 質問の意図が食い違っていたらしい。「見てみますか」という問いの目的語を、俺は「たった今撮った写真を」だと解釈したが、はづきさんは「アルバムを」のつもりで言っていたらしい。その齟齬を解消する間もなく、折りたたみテーブルの上には七冊のアルバムが積みあがった。七冊もの。

「はづき、七冊あるわよ?」
「はい〜、七冊ですよ〜」

 ……七冊のアルバムというのは計算が合わない。



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