3:名無しNIPPER[sage]
2019/08/15(木) 13:47:21.21 ID:b+ONhgEc0
修学旅行を直前に控えた奉仕部には八幡と雪ノ下と部長として織田莱香がいた。
私がノックしてから部室に入ると其処には八幡君と雪ノ下さんがいた。今年の4月から暫くは由比ヶ浜が奉仕部にいたが入学式の事故で由比ヶ浜が取った行動を知った莱香により奉仕部から追放されたのである。
そもそも家族である愛犬を助けて貰って一年以上感謝をしない人物を認める程莱香は甘くは無いからである。
由比ヶ浜結衣は織田莱香に警告されているので辞めさせられてから此れまで奉仕部には由比ヶ浜は近寄らなかった。
そしてドアがノックされ返事をしてから葉山隼人と由比ヶ浜と戸部の三人が奉仕部を訪れた。
「お久しぶりね。由比ヶ浜さん。ショッピングモールでの出来事以来の奉仕部ね。私にボロクソに指摘され落ち込まれて花火大会の日に小町ちゃんに嘘を付いたのが発覚し奉仕部完全追放になったけど良く来れるわね。」
「まぁまぁ。織田さん。落ち着いて。この俺に免じて話だけでも聞いてくれないか?」「葉山君。早く話して頂戴。」
「ああ。実は戸部から奉仕部の皆に依頼があって来たんだ。結衣も協力してくれる事になったが人手が足りないから協力して欲しくて依頼に来たんだ。」
「ああ。俺からも話すべ。実は同じグループの海老名さんが良いと思っているべ。告白したいと思っている。協力お願いします。」
「1つ俺から確認したいことがあるけど良いか?」
「ええ。八幡君。確認お願いするわ。」
「じゃあ。戸部に確認するが告白のサポート迄か絶対に成功させて欲しいのかどちらの依頼だ?」
「絶対に失敗したくないから後者だべ。お願いします。」
「ああ。俺からもお願いするよ。」
「私からもお願い。」
戸部に続いて葉山と由比ヶ浜も依頼をお願いしてきた。
「先ずは部として依頼を受けるかだけど結論を出す前に八幡君と雪ノ下さんの意見を聞くわ。」
「それじゃあ俺からだな。俺は反対だな。告白迄のサポートなら問題無いし奉仕部の理念にも反しないからそちらなら部として依頼を受けても良いと思っている。
しかし告白を絶対に失敗させないのは言い換えれば絶対に成功させるのと同じ事だ。告白って相手のある事だぞ。
そんなの絶対に成功させるのは不可能だろ。それに失敗した時のデメリットが大きすぎる。
後者なら奉仕部としては受けるべきでは無い。前者に変更し受けるか個人での自己責任にすべきだろう。此れは考えるまでも無い。」
「ええ。いいじゃん。受けようよ。」
由比ヶ浜が無理矢理後先考えずに感情論で受けよう言い出したのにあわせて雪ノ下も言った。
「私も受けるべきだと思うわ。皆さんや由比ヶ浜さんのサポートがあるなら行ける筈だもの。」
「此れで一対一ね。由比ヶ浜さん。雪ノ下さんにも前に言ったけど物事を考えずに感情論で言うのを私は徹底的に嫌っていると言ったよね?由比ヶ浜さんには何度も警告したわよね。いい加減にしないと社会的に潰すよ‼」
「ひ。ひぃー。」
由比ヶ浜は尻餅を付いた。
「まぁ。落ち着いて。皆仲良くしようよ。」
「葉山君にもはっきりと言っておくけど性格上どうしても由比ヶ浜さんとは犬猿の仲の上に決して合わないから仲良くは不可能‼仲良くする気も一切起きない。そんな事するならお前も潰すぞ‼」
「ごめん。俺が悪かった。」
葉山も怯むと私は引き続き言った。
「私も八幡君と同意件ね。論理的に考えてもこの依頼はこのままだと不可能だと思うし仮に受けたとしてその時のデメリットが大きすぎるもの。
八幡君の言う通り告白迄のサポートに変更するか。此れはもうひとつの提案何だけど依頼を受ける変わりに奉仕部の責任はせずにどうなろうとも責任は負わないという誓約書に判子と署名付きでサインをするなら受けても良いわね。
それか個人で受けて奉仕部では受けないでも良いけどそれを選択して個人で受けた人が奉仕部の責任転嫁をしたら私は絶対に報復するからね。」
「やめて頂戴。姉さんから一目置かれている織田さんを敵に回すなら姉さんや雪ノ下家も潰されかねないからメリットが無いもの。私も勘弁するわ。その場合も個人で受けて自己責任とする誓約書を用意すべきだわ。」
「なら。それで行きましょう。それでどうする?」
「うーん。絶対に失敗したくないべ。かといって奉仕部に依頼をしても誓約書迄は書きたくないべ。なら個人で受けるべきだべ。それなら俺は誓約書書かなくても良いべ?」
「書かなくても良いけど奉仕部の責任にしたら報復するからそれさえしなければ良いわ。誓約書を書くのは個人的に手伝う人で失敗して責任が発生した場合に個人的に負って貰うわ。」
「分かったわ。私と由比ヶ浜さんと葉山君で誓約書を作って明日の奉仕部の部活動で提出で良いわね?」
「もう一度言うけど署名と判子付きで鶴見先生と私とめぐり先輩達生徒会の三枚保管するから何とか出来るとは思わない方が良いわ。」
「分かった。それでお願いする。準備もあるし由比ヶ浜さん。雪乃ちゃん。打ち合わせしようか?」
「ええ。分かったわ。」
「私から顧問の鶴見先生には報告するから心配しなくても良いわ。」
「そう言えば顧問だった平塚先生はどうしたんだい?」
「平塚先生は来年の春まで停職処分を受けてる。八幡君を無理矢理強制連行した挙げ句に強制入部させたのが発覚したからね。
その他にも千葉村での事前連絡無しの強制連行や文化祭での顧問の放棄の処分も重なり処分が重くなったわ。復帰後問題を起こせば次は即懲戒免職処分と宣告されたわ。
なので鶴見先生にお願いして家庭科部と平行して顧問をして貰っているわ。普段は鶴見先生は家庭科部で活動をしているわね。」
「知らなかった。来てないのは知っていたがまさかの問題行動による停職処分だったのか?それならしょうがないな。宜しく頼むよ。」
奉仕部から八幡と織田莱香を除き出ていったのである。
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