天海「アイランドモード?なんすかそれ?」小泉「パート2よ」
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◆6V8mSlZQhU
[saga]
2019/08/31(土) 18:31:35.50 ID:WbI7P4fz0
天海(…そろそろですかね)
俺は売店の陰に隠れ、彼ら二人の様子を見た。
工場の時といい、今日といい、隠れてばかりな気がする。
おかげで隠れるのが得意になった気さえする。
最原くんと小泉さんは噴水の前に居た。
二人は向き合って、彼のほうから口を開いた。
当然、何を呟いているかは分からない。
だが恐らく告白の台詞だろう。
彼が話を終えると、小泉さんは何ともいえない様子だった。
遠目から見ているせいか、ますますどういう感情を表しているのか分からない。夕方という時間も多少災いしている。
天海(……全く分からないっすね)
そう考えこんでいると、一瞬、最原くんがこちらを見た気がした。
だがそれは数秒ですぐに小泉さんに向き直った。
天海(こっち見てきたのかと思ったっす……)
彼らはいつもの様子に戻ったのか、何か会話をしているようだった。
少なくとも険悪さ、気まずさのようなものはない。
天海(……成功したんすかね?)
会話が終わると、最原くんは再びこちらを見た。
さっきとは違って数秒ではない。
彼は獲物を見据える狼のように一直線に俺のほうへ小走りで来る。
天海(どうしたんすかね……)
俺は彼がこちらにやってくるまでの僅かな時間、彼の結果がどうだったのかを予測し、吉報ならば祝福の言葉を、凶報ならばねぎらいの言葉を考えた。
夕焼けは気持ちが良いくらい穏やかであった。
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