天海「アイランドモード?なんすかそれ?」小泉「パート2よ」
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◆6V8mSlZQhU
[saga]
2019/08/31(土) 18:15:07.22 ID:WbI7P4fz0
最原「今日は楽しかったよ……君の相談事関係なしに楽しかった」
小泉「私も楽しかったよ……最原がいい人だって今までのやりとりで分かったっしね」
最原「ははっ、天海くんには及ばないけどね」
小泉「なんでそこであいつが……」
最原「何でって今日は他でもない小泉さんのための日でもあるし、天海くんのための日でもあるからね……ほら、僕の後ろのほうで彼が妬いてるかもしれないよ?」
小泉「そ、そんなわけ……」
最原「そんなわけないって?……でも、そういうこと言うの小泉さんらしくない気がするなぁ」
小泉「私らしいって?」
最原「うん、だっていつもは堂々としてるように見えるのに今はすごい自信なさげだからさ……怖いのは分かるけど、君はもっと自信あるげに振る舞ったほうが輝くんじゃないかな、ってね」
小泉「そ、それは確かに……」
彼女は戸惑いまじりに頷いた。
純粋そうな彼女の反応を見て、また心が痛んだ。
それは嘘をつき彼女に希望を持たせていることか、はたまた世界の不条理に対するものか。
いずれにせよ、このまま時が過ぎ去るだけならば小泉さんの結末は、天海くんの結末はきっと報われないものになるだろう。
それはなにも彼らが付き合うとか、付き合わないとか、そういう話ではない。
もっと根幹の部分で歪みが出るはずだ。
僕はまた後ろを向く。
今度は小泉さんのほうに顔を戻すことはない。
最原「ごめん、本当は送っていきたいけど……少し用事があって」
分かった、と彼女は返事をした。ありがとう、と感謝の言葉も聞こえた気がしたが、僕はいつのまにか天海くんのほうに向かっていて正確に聞き取れなかった。
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