渋谷凛「ソールド・アウトマーク」
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2: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/09(金) 23:53:46.49 ID:sTJbwKvU0

「おおー……」

「その……どう? ですか?」

「うん、良い。良いですね。めちゃくちゃ似合ってます。やっぱり黒と白でメリハリが効いてますし、何より渋谷さんはスタイルが良いのでこういうシンプルなものが一番映える」

しきりにうんうん頷いて、まじまじと見てくるこの男こそ、私を担当しているプロデューサーだ。

プロデューサーであると同時に私を芸能界へ引き込んだ張本人でもある。

彼との出会い、スカウト、そして私が決断するまではそれはもういろいろなことがあったのだが、今は横に置いておきたい。

というか、あまり思い出したくない。

「サイズ、問題ないですかね。採寸してからの発注なので問題ないとは思うんですけど」

「はい。大丈夫です。ぴったりで」

「良かった。……それにしてもやっぱり似合うなぁ」

またしても彼の視線が私の胸元からふとももにかけてを往復し始める。


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