32: ◆do4ng07cO.[saga]
2019/08/09(金) 01:30:12.04 ID:akEPncPz0
マミ「たしかこの辺りに...あった」
それほど多くは訪れていなかったので、地理には不安があったが、なんとか辿りつくことができた。
とはいえ、いきなりやってきて『あなたの悩みを解決してあげるわ!』などと佐倉さんに言っても、彼女は隠し通してしまうだろう。私だってそうする。
どうすれば聞きだせるか、悩んでいたその時
「―――――――――!!」
教会の中から、怒声が響き渡った。
聞こえる声は三つ。
一つは、なにやら怒鳴り散らしているような、男性の声。
一つは、それに対して反論しているような、女性の声。
最後の一つは、今にも泣き出しそうな、少女の声。
喧嘩でもしているのだろうか。
仲の良さそうな家族でも喧嘩はするだろうから、珍しくはあっても、不思議なことではない。
だが、それにしては異様だ。
うまく言えないが、喧嘩の域を超えて、今にも殺しにかかりそうな...
やがて、一切の声が止み、教会は静寂に包まれた。
80Res/59.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20