マミ「最後に残った道しるべ」
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17: ◆do4ng07cO.[saga]
2019/08/09(金) 01:20:21.20 ID:akEPncPz0

杏子「マミさん、前に言ってたよね。『誰かが魔女に憑りつかれて死んでしまったら、きっと悲しむ人がいる』って」

マミ「ええ」

杏子「でもさ、あたしたちが憑りつかれた人の命を救ったとして、それが必ずしも喜ばれる結果になるとは言えないんじゃないかな」

マミ「どういうこと?」

杏子「たとえばさ、魔女の呪いでくるった人が、おかしな行動で自殺しようとしているところを、偶然身近な人に見られていたらどうなると思う?たとえ自殺を免れても、身近な人はその人を普通の目で見ることはできるのかな。
もし喜ばれない結果になるんだとしたら、誰にも気づかれずに魔女に殺されて悲しまれるのと、気付かれたことで大切な人に避けられ続けて生き続けるの、どっちがマシなんだろう」

杏子「結局みんなが嫌な思いをするのなら、最初からあたしは人助けなんてするべきじゃなかったのかな?」

マミ「もしかして、あなた...」

杏子「そうじゃないんだ。たとえ話だよ」

杏子「ただ、マミさんが誰にも魔法少女のことを話せないように、魔女の存在を知らない人達にこっちの事情を理解させるのは難しいのかなってさ...」

マミ「...確かに、私たちのしていることを全て正しいと言い切るのは難しいかもしれないわ。でも、起こり得る結果を否定して、最初から救うべきじゃないという考えには賛成できないわ」

杏子「......」

マミ「...無理はしないでね。私でよければいつでも相談にのるから」

杏子「...うん」




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