93:名無しNIPPER[saga]
2019/08/10(土) 01:46:37.30 ID:swoF+qcF0
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陽は落ち、辺りは暗闇へと変化していく。夜空には星が光り、月は2個あった。この世界では普通らしい。
メリルの町とノース帝国の間にある大湖、メルヴィス湖の前で俺達は野宿をする事にした。
俺は適当な木を切って木材を集めようとしたらお爺さんに止められた。どうやら焚き火に使う木は何でも言い訳では無いらしい。
お爺さんの審美眼ならぬ審木眼を頼りに、ジャスミンは太い木を魔法で薙ぎ倒す。魔法ってすげぇ。
焚き火の準備を始めたので、すかさず俺はメリルの町で買った道具を出し、この場は俺に任せろと言ってみた。
「わぁ……男さん…用意が良いですね、凄いです」
「いやいや、それほどでも…」
あるんだな。買って正解だった。
「…では、準備は男さんに任せましょうか。ジャスミンさん、お嬢様と御一緒に湖で汗を流しては?」
え?なんだって?
「えっ!?…あぅ……クレア様と…ですか?」
「はい。女性水入らずでの会話もあるでしょう?」
「あっ……!は、はい…じゃあ、行ってきます」
ジャスミンは客席のお嬢様に声を掛けると、案外すんなりとお嬢様は従ってついて行った。
ふーん…水浴びね。そっかそっか…ふーん。
「では、私は簡易的な天幕を張ってきます。火傷に気を付けて下さいね」
「わっかりましたァー!」
お爺さんはにっこり笑うと、馬車へ向かい中から荷物を取り出して、いそいそと準備に取り掛かる。俺も炎焼石を2つ取り出し、石を打ち付けて、くべられた木材へ投げ込む。すると炎焼石が発炎しだし、すぐに引火して徐々に燃え上がる。
火の勢いが増して来たので、俺は耐火グローブと火バサミで木を動かす。正直動かす意味はわからんが、それっぽいだろう。
よし、これで焚き火は問題無いだろう。
行動案外
安価下
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