【安価】男「異世界転生しちゃった」
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83:名無しNIPPER[sage]
2019/08/08(木) 15:37:41.97 ID:0vpkZjNaO

「私には……2人の姉が居て、私は末っ子なんです。お姉ちゃん達は凄い優秀な魔法使いで……その…私は平凡で……周りや家族からも白い目で見られてて……」


なるほどな。あるあるだな。


「でも、そんな私に……お姉ちゃん達は優しくしてくれて…ですね。嬉しかったんですけど…お姉ちゃん達に追いつけない自分が嫌になって……村を飛び出したんです」


ああ、あるある。俺はひたすらに頷く。


「それで、私は……お姉ちゃん達の姉妹として恥ずかしくない魔法使いになりたくて……船を渡ってメリルの町まで来ました」


「……なるほど」


お爺さんが顎をさすって呟く。


「ジャスミンさん……貴女の目的は、『烈風』の精装束ですね?」


「……!」


ジャスミンの反応が、正解だと示している。そうか、それを手に入れて村の皆を見返そうって訳か。


「……はい。そうです…」


「そうでしたか。ですが、あれは……」


お爺さんは言葉を濁らせる。何?知りたいんですけど。


「手に入れるのが難しいとかですか?その烈風って精装束は」


「はい。手に入れるならば、困難を極めるでしょう」


あれ?でも精装束って王家に認められた人が〜って事じゃないっけ。それが難しいのか。いや、難しいわ。


「……それでも…私は…」


「……意志は固いのですね。ならば私は、貴女の成功に祈りを捧げましょう」


待って待って。なんか話が重くない?なんか命懸けみたいな雰囲気なんですけど。



「ちょ、ちょっと質問。精装束って王家から貰うんですよね……?」



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