74:名無しNIPPER[sage]
2019/08/07(水) 21:18:21.92 ID:LAhGqKG90
「あ、あの……!」
門近くの木から女の声がした。もしかしてもう1人の奴か?
「誰だ?」
「あの…冒険者……です……」
木から出てきたのは小柄な赤髪の女の子。目は前髪でがっつり隠れていて、足元が隠れる茶色のローブ、手には杖を持っている。見るからに魔法使いだ。胸にはバッチが見える。
こんな小さい子が冒険者?
「君が、護衛の冒険者なのかな?」
「は、はい…!そうです」
「そっか。遅かったね」
「ず、ずっと居ました……知らない人に話し掛けるのが怖くて……ごめんなさい」
なんだって?ずっと居たの?全然気付かなかったぞ。女の子はトコトコとお爺さんに近寄り、お辞儀をする。
「お、お力になれるかわかりませんが、宜しくお願いしみゃ…!……あっ!します!」
「はっはっは。頼りにしていますよ、小さなお嬢さん」
お爺さんも女の子にお辞儀をし、客席のドアへと手を掛ける。
「遅ればせながら、ご紹介致します」
お爺さんがドアを開けると、中にはいかにもお嬢様という感じの服を、お召し物を?着た女性が足を組んで悪態をついていた。
綺麗な金髪に端整な顔立ちをしていて、街ですれ違ったら目で追ってしまいそうだ。
「我が主、クレア・グランフォード・メリルお嬢様で御座います」
「ふんっ……遅いわよ!何日待ったと思ってるの!」
開口一番に怒鳴られた。そんな理不尽な。
隣の女の子は今の一喝で萎縮しちゃってるじゃないか。
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