55:名無しNIPPER[sage]
2019/08/06(火) 15:08:12.00 ID:XjO4I6vmO
いくら呼んでも精霊は起きないので、今は後回しにしよう。
「皆さーん!出てきて大丈夫ですよー!!」
大声で叫んだ。俺は精霊の力を解除して、安堵すると脇腹に激痛が走る。これはまた、看病してもらわないと、ダメかな。
「冒険者様!?大丈夫!?」
マリアが駆け寄ってくる。
「大丈夫だよ…ちょっと……痛いけど……」
俺の意識はそこで途切れた。
〜
「……ん…」
目が覚めると、ゴブリンに刺された脇腹をさする。
傷は手当てされている、ありがたい。
「あっ!冒険者様!おはよおはよ!」
「ああ。おはよう、マリア」
俺は身体を起こし、右手を見つめる。俺は、ついに特殊な力を手に入れたんだな。
口元がニヤけてしまう、ふふふ。
「冒険者様?何で右手見ながらニヤけてるの?」
「あっいや!何でもないよ!」
危ない危ない。まだ使いこなせる訳じゃないんだ、気を抜くな。
「おお、起きましたか…冒険者様」
お爺さんが入って来た。トレイを手に持ち、俺の横に置いた。
飯だ。すっかり忘れていたが、この世界に来てからまともな食事をしていない気がする。
目の前にある、パンに目玉焼きにベーコン、温かそうなスープ。
やばい、超美味そう。
「召し上がれ」
「い、いただきますっ!」
恥も外聞なんぞ、もう気にしてられない。
久々に食べる飯は凄い美味しくて、優しい味で、涙が出てくる。
354Res/270.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20