46:名無しNIPPER[sage]
2019/08/05(月) 22:17:17.52 ID:f+nH/MKh0
少女を連れて村に到着すると、住人が気付いたのかお爺さんが駆け寄ってきた。俺はお爺さんに少女をゆっくりと渡す。
「マリア……!よく無事で……!冒険者様も……誠にありがとうございます…!」
「はは……なんとかなりましたよ」
安心したら急に力が抜けてきた。俺は地面に膝から前に倒れ込む。
やべぇ、気ぃ張ってたからかな。
「冒険者様!?……酷い傷だ…誰か!手当を!」
意識が途切れそうだ。でも、依頼は達成したんだ。
ここで寝てても怒られないだろう。お爺さんや住人が何か言ってるけど、聞こえないや。
〜
「……ん」
あれ、ここは何処だ?たしか地面に倒れてた筈だけど。
「あっ!起きた?おじーちゃーーん!冒険者様起きたよー!」
「君は…」
「私?私はマリア!助けてくれてありがと!冒険者様!」
マリアという少女は俺に抱き着いてくる。年はいくつだろうか、俺の居た世界で例えるなら小学2.3年くらいかな?
そして俺は改めてこの子を助けたという実感を得て、ちょっと泣いてしまう。
子供の前で泣くとか、恥ずかしいな。
「冒険者様?泣いてるの?」
「いいや、ちょっと目にゴミが入っただけだよ」
「大丈夫?取ってあげよっか?」
「大丈夫だよ、ありがとう」
そうしている内に、部屋にお爺さんが入ってくる。
「身体の具合はどうですかな?冒険者様」
「大分良いですよ。傷の手当もしてくれてありがとうございます」
俺は軽く左腕を動かして、調子が良い所を見せる。
動かしてもそこまで痛くない、この世界の傷薬かな?
「それは良かった。改めて、冒険者様。本当に孫を助けて頂いてありがとうございました」
「あ、いや、もうお礼は十分ですよ」
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