347:名無しNIPPER[sage]
2019/09/02(月) 16:27:02.79 ID:AgdoFnGlO
「まずは…世界を巡るよ。俺には知らないよね事が多すぎるからな」
「…そっか。うん、良いね。僕も男さんの旅路の無事を祈るよ」
「大袈裟だよ、ただの旅行みたいなもんだって──おんっ!?」
突然アレスが俺の手を握るので、変な声が出てしまった。
「せっかく男さんと出会えたけど、寂しくなるね。助けが居るならいつでもメリルに来てね、協力するよ」
この爽やかイケメンが…こうやってクレアも落としたのか?不覚にもドキッとしてしまった。
「あ、ありがとう……」
アレスは嬉しそうに微笑むと手を離す。
「あ、外に男さんの馬を用意してあるからね。支度ができたらいつでもどうぞ」
「そうか。色々とすまないな」
「これくらいお安い御用だよ。それじゃ、またいつか……何処かで」
「俺もお前達には世話になった。またいつか会おうぜ」
「うん。楽しみにしてるよ」
〜
身体に異常無し、着替えを済ませて荷物を確認し、旅立つ準備をする。使用人から話を聞くと、ここはメリル町の近くにあるクレアの別荘らしい。
クレアの計らいで食事をさせてもらい、俺は外に停めてある馬の手綱を外す。
「良い天気だなぁ…」
馬を引きながら、空を見上げる。
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