344:名無しNIPPER[sage]
2019/09/02(月) 15:19:33.65 ID:AgdoFnGlO
「ごめんごめん。クレア、少し外してもらえるかな?男さんと2人で話したい事があるんだ」
「私には聞かせられない話なの?」
「そうだね、内緒のお話」
「……ふん。好きにしなさい、私は外で待ってるわ」
クレアは踵を返し、部屋を退出する。二人きりになると、アレスは椅子を俺の居るベットまで持ってきて座った。
「で、話ってなんだ?」
「まず話しておく事があるんだ、良いかな?」
「ああ、良いけど…」
「ありがとう。実はね、ある御伽噺の事なんだけど」
「御伽噺…?」
「これは誰もが知ってる物語なんだけど、全部話すと長いから要約しちゃうね」
「あ、ああ…」
「カンタンに言うと、災厄が蔓延る世界に、異質なる者が世界を救うって話なんだ」
「……へぇ」
「その物語の主人公、異質なる者にはある特徴があったんだ」
「……異世界から来たとかか?」
読めてきた。今俺にこんな話をするって事は間違いない。
「…正解。でも、もうひとつある」
「もうひとつ…」
「……大精霊の力を借りて初めて可能となる御業。上位展開術式、神衣」
「……!」
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