287:名無しNIPPER[saga]
2019/08/29(木) 12:24:32.61 ID:dnoqRDya0
「あああああああああっ!!」
嫌な音がした。
「君…何だそれは…?」
「はぁっ!……はぁっ!」
痛みが引いていくのを感じながら自分の右腕を見る。そこにはグロくて、黒くて、触手の様な何かが生えていた。
「何だ……これ…」
「まさか君は……いや、有り得ないか」
白仮面は構え、今度こそ俺を殺すつもりだ。だが、先程までの圧は感じ無くなっている。
「…リヒトール」
白仮面が呟くと辺りが一気に明るくなり、発光する玉が周囲に幾つも浮遊する。
「なんだ…?光の玉…?」
「全く…君とは美的感覚が合わないな、見れば見る程趣味が悪い」
「別に、俺だってこんな──」
「……っ!」
何だ…?意識が…薄れていく…?
「はぁ…もう良いだろう?終わらせてやる」
白仮面は手を開き──
「リヒトレリヤ」
その手を握ると、光の玉が一斉に俺に向かって飛んでくる。
「やば……」
ここで俺の意識は、途切れた。
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