270:名無しNIPPER[saga]
2019/08/26(月) 21:52:21.62 ID:/3Y1wdthO
「それなら男さんには右面の足止めをしてほしい。僕はその間に左面を押し上げる、そうすれば向こうのヴァーダも出てくるだろうしね」
「わ、わかった!」
全然分かってない、そんな簡単そうに言われても出来るのか俺は。
「それじゃ行こうか男さん。では、行ってきますゲルムさん。クレアも、また後でね」
「はい。お二人のご健闘を、お祈り致します」
「…怪我しないでね、アレス」
「それはどうかな、相手はヴァーダだしね」
そらそうだ、戦争で怪我しない方が難しいだろう。ん?というか戦争の終わりってどうやって決めるんだ?
「なぁ、この戦争の勝利条件は?」
「ヴァーダの戦闘不能だね。僕達ヴァーダはチャトランガで言うキングだからね、倒されたら終わりだよ」
チャトランガってなんだ、口振りからしてチェスっぽいが。まぁでも勝利条件は把握した、白仮面の戦闘不能だな。
「分かった、足止めだっけ?やってみるよ」
「うん、頼りにしてるよ。それじゃ、行こうか」
〜
俺達は湖に向かって伸びる道を走る。アレスの足が早すぎて追いつけない俺に、アレスはスピードを合わせてくれた。
「ねぇ男さん、質問なんだけど」
「ん?なんだ?」
「男さんって…何者?ただの冒険者じゃないよね」
「え?……どういう意味だ?」
「そのままの意味だよ。僕には分かるんだ、ちょっと変わってるからね」
「お、おう……」
見抜かれた?アレスくらい強いと何か見えてる系なのか?
「あはは、気分を悪くしたらごめん。お詫びに男さんからも何か質問して良いよ」
「質問ねぇ……」
聞きたい事
無しも可
安価下
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