269:名無しNIPPER[sage]
2019/08/26(月) 16:37:46.96 ID:/3Y1wdthO
「……どこまでやれるかわかりませんけど」
「おお…!ありがとうございます、男さん」
お爺さんは深々と頭を下げ、何処と無くクレアも嬉しそうだった。
「話は終わったかい?」
「え?」
突然、この場にいない誰かの声がした。辺りを見回すと近くの森から金髪の青年が出てくる。
「アレス!…前線は良いの?」
「良くはないよ。もうすぐ夕日も落ちるから、これから視界は悪くなるし。ところで…そっちの彼は?」
「あ、どうも〜」
「お嬢様を護衛して頂いた冒険者の方で、我等のお力になって下さいます」
「おお、そうか君が!その節はありがとう。僕はアレス、えーと」
「俺は男。君の噂はちょいちょい聞いてるよ」
「はは、良い噂だと嬉しいね」
俺は握手を求めるとアレスは握り返してくれる。いざ近くで見ると超美青年だなこいつ、クレアじゃなくても惚れるわこんなん。イケメンで強いとかずるいぞ、性格も良さそうだし。
「それでアレス、戦況は?俺はどうしたらいい?」
「もうすぐ結界が完成するんだ、そうすれば森からの不意打ちは防げるようになる。男はどれくらい戦えるのかな?」
アレスがお爺さんを見る。
「男さんならば、ご期待に応えてくれますよ」
「ゲルムさんのお墨付きか、これは期待出来そうだね」
おいおいおい、子供の喧嘩とは訳が違う。戦争なんてした事ないしハードルを上げないでくれ。
354Res/270.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20