264:名無しNIPPER[saga]
2019/08/26(月) 02:41:35.28 ID:SSNuJUz+0
結構奥まで走ったので俺は森から飛び出すと、数名の兵士に護衛されるクレアと、ゲルムの爺さんが居た。
街道のど真ん中にテーブル、椅子、長松明が大量に置かれて、作戦を練る拠点になっていた。
「クレア!」
飛び出して声を掛けるや否や、護衛の兵士に取り押さえられる。
「貴様何者だ!ノース帝国の者か!」
「いや!違うって!」
「これはこれは…男さんではありませんか。離してあげなさい、私の知人です」
「はっ!そうとは知らず失礼しました!」
お爺さんのおかげで解放され、兵士達は俺に敬礼をする。
「あら、久しぶりね」
「あ、ああ…久しぶり」
「どうされました、こんな所に来るとは…」
「あ、えっとですね…ジャスミンに頼まれてクレアの様子を見に来たんです」
「あの子が?…………ふーん…」
「それはそれは…ご心配をお掛けしましたね、大変申し訳ございませんでした」
「いえ、そんな…」
「で?何しに来たのよ」
「えっ」
「え?じゃないでしょ。様子を見に来たのは分かったけれど、それだけなの?」
「あ……うーん…」
確か俺はジャスミンとの約束を果たす為にここに来た、それは良いだろう。でも何をする?
「もしかして何も考えてなかったの?呆れたわね……」
「お嬢様。こうして様子を見に来てくれただけでも良いではありませんか。この件に関係ない方が心配して来て下さってるのです、もう少しお考えを」
「わ、分かったわよ……悪かったわね」
「お、おお…」
意外と素直だな。でも本題は変わらない、俺はここで何をしよう。
安価下
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