243:名無しNIPPER[saga]
2019/08/22(木) 23:58:09.63 ID:Vd0j+s2o0
いや、今日はとりあえず休もう。急いでも好転する訳じゃないしな。俺は宿へと向かい、身体を休める事にした。
〜宿屋
手続きを済ませ、店主から鍵を貰う。
「なぁあんた…」
「え?」
「いや……何でもない」
んん?どうしたのだろうか。俺なんか変だったのかな。気にはなるが今はとにかく休みたいし、別に良いか。俺は軽く会釈をして宿舎へと向かった。
俺は階段を上がりながら明日の事を考える。戦争の準備やら進軍までに、どれほど時間が掛かるのだろうか。この世界の常識がわからない以上、明日進軍となってもおかしくはないしな。
数日掛かるとしてメルヴィス湖で待機するなら野宿の準備も必要か、テントやら食料を買っといた方が良いな。俺はあれこれ考えながらドアノブを回す。
「……ん?」
「ちょ……」
扉の先には女が居た、裸の。まさに風呂上がりといった感じだ。それよりもこの女……。
「お前…」
「早く出ていきなさいよ!馬鹿!」
「おわっ!?」
手当たり次第に物を投げてくるので俺は扉を閉めて外に退散する。間違いない、あのうさ耳はあの女だ。少し扉を開け、声が通りやすい様にする。
「お前、ここに来てたんだな」
「あんたこそ!こんなとこで何やってんのよ!開けたら殺すわよ!」
「俺はちょっと……つか、何で鍵閉めてないんだよ……」
「う、うるっさい!てゆーか見た!?見たよね!?」
「まぁ……」
「あーっ!もう最悪!」
「いやこれは事故で……確かに俺が部屋間違えたのが悪い」
「ほら!あんたが悪いんじゃないの!」
「でも身体見られたのはお前の不注意からだし……」
「はぁ!?そもそもはあんたが部屋を間違えるからじゃない!」
無限ループだこれ。これ以上は不毛だ、やめておこう。良いもの見れたしな。
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