165:名無しNIPPER[saga]
2019/08/18(日) 00:27:02.83 ID:F69gr1Vz0
俺達はクレア達の元を後にして、とりあえずはギルドへと向かう事にした。道中、俺は気になる事があり、ジャスミンに聞いてみた。
「クレアはさ……俺達を心配してたって言うけど、何か引っかかるんだよね」
「…?…どういう事ですか?」
「ジャスミンが馬車から落ちた時……クレアはそれを気にする素振りもなかったんだよ。落ちる時に一瞬見えただけだけど…興味がないというか…そんな感じの顔」
俺の気のせいかもしれないし、考え過ぎかもしれない。ジャスミンは考え込んでいるのか、黙ってしまう。
「まぁ……考えても仕方ないよね。ごめんごめん、忘れて」
「あ、はい……」
話しているうちにギルドへ着き、俺達は受付嬢から報酬を受け取る。中々の額で、財布袋が潤う。とりあえずは朝食を食べようと、食事の出来るお店に入る。
見た目は普通の一軒家みたいだが、使ってる素材が鉄?みたいなもので、見た感じではとてもお店には見えなかった。中は小綺麗で、洋風テイストな良い雰囲気の店内。案の定文字は読めないのでジャスミンにあれこれ聞いて注文する。
「じゃ、依頼達成を祝して…かんぱーい」
「か、かんぱい…」
俺達はジュースで達成祝いをする。流石にこんな時間から酒を飲むのは、異世界とはいえ気が引ける。
「ジャスミンはこの後…王都に?」
「そう…ですね。準備したらすぐにでも……」
「そっかそっか…」
俺はどうしようか。今更だが、生きる、という事以外に明確な目的がない。強いて言うならば……この力の事を調べるとか?ん〜…とは言っても手掛かりがなぁ〜…あ、ゲルムさんがこの力の事知ってたか。
まぁ急ぎ過ぎって訳でもないし、未知の事が多すぎるこの世界では、当面は依頼でもいいかもしれない。
「お、男さんは……これからは…?」
「うーん…」
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安価下
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