145:名無しNIPPER[saga]
2019/08/15(木) 14:53:32.72 ID:LlQ5T+rGO
「お、こっちは防具か」
今の軽装も悪くは無いが、ゲームの騎士達が着ているような鎧も良いな。機動力は落ちそうだけど防御に関しては信頼出来る。護衛の金が入るなら考えてみよう。
「ん?ここは何だろう」
「占い屋さん……ですね」
この世界にも占いはあるのか。占いってやった事ないし、信じたことも無いけど異世界の占いはどんなものかは気になるな。
「あ、閉まってるけど…ここはギルドかな?」
看板の文字は読めないが、メリルの町にあるギルドと似たような文字と装飾があった。
暫く歩いていると、目的の宿屋を発見する。なんというか想像と違って……海外でいうモーテルみたいな感じだ。
「ん………あ、そうか!」
俺は大事な事を思い出す。所持品の入ったリュックは馬車の中だ、お金が無くちゃ宿にすら泊まれないぞ。
「やっべー…どうしよ」
「あ、私……あります…」
ジャスミンは袋を俺の横腹から差し出してくる。袋は軽く、どうやらジャスミンも依頼の報酬がないとキツそうだ。
「た、多分……一泊は出来ると……」
くぅ〜情けない、不可抗力とはいえお金を出して貰うなんて。ふかふかのベットで寝る為だ、背に腹は代えられん。
「ありがとうジャスミン、必ず返すから…」
「い、いえいえ!」
ジャスミンは大丈夫と言うがそうはいかない、絶対返す。泊まれると安心した俺達は、宿屋へと入る。
〜宿屋
「ん……いらっしゃい」
宿屋に入ると、受付の内側で座って雑誌?みたいな本を読んでいて、眼鏡を掛けたおじさんが立ち上がる。
「一泊?連泊?」
「あ、一泊で」
「はいよ。部屋は何部屋借りるんだい?……二つ?一つ?」
「えーと…」
安価下
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