未来「翼と入れ替わってたときの話」【ミリマス 】
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26: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:32:04.76 ID:UbedML5p0
「そこまで言い張るのなら分かったわ。ここに一枚に紙があるの。何か分かる?」

「え?」

「翼のプロフィールよ。プロデューサーに頼んでもらったの。あなたが翼っていうのなら、今から出すクイズに答えてみなさい。自分のことなら分かるわよね。……血液型は?」
以下略 AAS



27: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:32:45.67 ID:UbedML5p0
「翼のことなら答えられると思ったんだけどなぁ。それはちょっと分かんないや」

「じゃああなたは未来って認めることになるけどいい?」

「……やっぱり静香ちゃんには敵わないなぁ」
以下略 AAS



28: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:33:36.16 ID:UbedML5p0
静香ちゃんは困ったようにため息をついてこう言った。

「で、どうやって2人は入れ替わったのよ。戻れる方法はあるの?」

「私たちが願ったら元に戻れるって言ってたよ」
以下略 AAS



29: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:34:37.33 ID:UbedML5p0
「……未来はファンの人の気持ちを考えたことある?」

「ファンの人の気持ち?」

「だって未来のファンは未来を翼のファンは翼を見に来てるんでしょ。中身が逆のまま活動するなんて失礼とは思わない?」
以下略 AAS



30: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:35:34.87 ID:UbedML5p0


携帯で連絡をとると翼は家にいるみたい。私の姿なんだから居るのは私の家だ。ずっと翼の家にいたけど、やっぱり自分の家への帰る道が見慣れてる。私の家に向かって走っていると、やっぱり自分に戻らなきゃって思いが強くなってきた。

この季節は夜でもすっごく暑い。走ってるから余計にそう感じた。だけど噴き出してくる汗なんて気にしてられない。
以下略 AAS



31: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:44:02.41 ID:UbedML5p0
とりとめのないお話をしながら公園につく。この時刻の公園は私にとって新鮮で、まるで知らない場所みたいだった。

私たちはなんとなく目についたブランコに座った。ちょうど2つ並んでたから、それぞれのイスに座った。

足がもてあそぶので、小さく漕いでみる。左右にある掴むための鎖はちょっと冷たい。地面をみると、うっすらとカゲができている。自分の足元にできた頭の上にあるアホ毛のあるカゲと翼の足元にできたサイドテールのあるカゲを見比べたりした。
以下略 AAS



32: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:45:44.08 ID:UbedML5p0
「ねえ未来、元の姿に戻りたいんでしょ」

ちらっと翼の方をみたけど、翼はこっちを見てなかった。理由は分かる。真剣な話なのに自分に話しかけてるみたいでイヤだったんだろう。だからカゲに話かけたんだ。

「うん、そうなんだ。翼はどう思う?」
以下略 AAS



33: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:47:19.93 ID:UbedML5p0
「じゃあ次さ、私が元に戻りたい理由言ってもいい?」

「いいよ」

「私が翼になりたかった理由がわかったから」
以下略 AAS



34: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:48:11.31 ID:UbedML5p0
そのとき、プププと笑い声が翼から漏れ始めた。

「あっ! どうして笑うの」

「だって、未来が変なこと言うからだよ」
以下略 AAS



35: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:48:44.90 ID:UbedML5p0
しばらくして、もう大丈夫かなと目を開けると目の前に翼が立っていた。……ということは?

「わ、私だ! 私が私に戻ってる!」

手のひらをグッパーグッパーさせてみる。この感覚懐かしい!
以下略 AAS



36: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:49:46.29 ID:UbedML5p0
次の日にシアターに行くと、まず静香ちゃんに出会った。静香ちゃんは私を一目見ただけで「おかえり」って言ってくれたから、静香ちゃんには敵わないなぁとは思った。

それでレッスンの方だけど、私は逆戻りをしてまたダンスが思うようにできなくなっていた。でも私が望んだ結果だし、仕方ないかと思いつつ練習に励むことにしたよ。トレーナーさんに叱られながらでもね。やっぱりズルはいけないよ。

そうそう、あとで考えたら私たちを入れ替えさせた占い師さんはまつりちゃんにとっても似ている気がしたから、本人に聞いてみたんだ。そうしたら「ほ? 姫はそんなこと知らないのです」って言われちゃった。だから「人違いかぁ」って思って話を切り上げたら、別れ際に「翼ちゃんともっと仲良くなれたみたいですね」って意味ありげな笑顔で言われたから、やっぱりこの人は分かんないなぁとも思ったよ。
以下略 AAS



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