魔物使い「汚らしい! ボクに触れるなっ!」竜の子「汚らしいのは、お前だっ!!」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:09:04.92 ID:jtQcW+hGO
「魔女さんっ!?」

もはや、限界だった。とても見て居られない。
竜の爪で深々と肩口を切られ、鮮血が飛び散るその様を見過ごせずに、竜の子が飛び出した。

「若様っ!? くっ……やむを得ませんか!」

続いて、生贄娘も戦いの最中へと割って入る。
欲を言えば、もう少し状況を見極め、把握したかったのは山々だが、こうなっては仕方ない。
背後に自らが両親に任された竜の子と、弟子の魔女を庇いながら敵である竜の子と相対した。

「若様、私が時間を稼ぎます」
「そ、そんな……僕も一緒に」
「その間に魔女を安全な場所に連れていって、事情を聞いてください。決して振り返らずに」

そう背中で語る生贄娘の覚悟を受け、竜の子は駄々を捏ねることなく、素直に従い行動した。

「魔女さん、立って!」
「……若、どうして……?」
「いいから、早く! 近くの岩陰に隠れて!」

思わぬ介入に驚いた魔女は、必死にこの場を離れようとする竜の子の言葉に半ば呆然としながらも頷き、手を引かれるまま、場所を移した。

そんな2人を背中で見送り生贄娘は不敵に笑う。

「さて、竜の子のことはよく存じております」
「ぐるるぅっ……!」
「魔女のように、私は優しくはありませんよ」

敵対した竜の子に、正面から立ちはだかった。


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