1:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:15:45.34 ID:XLNzjGnq0
◇
「いい天気っすね〜!」
到着して開口一番、あさひはそう言ってあたりを見まわした。
確かに、雲一つない日本晴れで気持ちがいい。春から夏にかけて色を濃くした新緑が、ロッジの周りをぐるりと取り囲んでいて、普段ビルばかり見ている反動からか軽い感動すら覚える景観だ。
「何がいいのよ……」
「あっついね〜……」
ただし、それはあくまでも「景色が良い」というだけの話であって、長時間の運転をしてきた身から言うとどちらかというと後者の二人に賛同したくなる。
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2:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:17:24.87 ID:XLNzjGnq0
「出演予定だったタレントが急遽出れなくなったらしくてな。向こうの知り合いから、良かったら代役として出てくれないかと――」
3:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:18:40.70 ID:XLNzjGnq0
――流石に、プロデューサーとはいえ男なんだから俺はホテルに泊まった方がいいと思うんだけど。
そう説明した時の冬優子の表情は筆舌に尽くしがたく、あんた、ふゆにあさひ押し付けてホテルで寝泊まりするつもりなの? というメッセージがありありと見て取れた。それで、愛依とあさひにも了解を取って俺もここに泊まることになったのである。
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