7:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:08:57.48 ID:6reTroXT0
魔術師「初歩的なことさ、ワトソンくん。僕は魔術師だぜ?それも土魔法が一番得意なんだ」
魔術師「僕ぐらいの魔術師になれば、相手の靴についた土に魔力を流してそれまでの道のりを調べることだって出来る」
魔術師「そして、さっきお前がお出ししたコーヒーはとある王家御用達で有名な豆だろ?」
8:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:09:37.52 ID:6reTroXT0
王子「口に出すのも恥ずかしいのだけど...。」
王子「私と一緒に町を回ってくれないか?」
剣士「王子さん...いくら魔術師さんが女顔だからってそれは...。」ジーッ
9:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:10:15.01 ID:6reTroXT0
【町】
魔術師「さて、ここが僕達の国で一番栄えてる町だ」
剣士「探偵所から馬車で40分。近いとも遠いとも言えない微妙な距離だよね」
10:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:10:48.15 ID:6reTroXT0
【酒場】
ガヤガヤ...
王子「こ、ここが酒場か...」
11:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:11:29.36 ID:6reTroXT0
戦士「よ〜う嬢ちゃん、見たところ結構腕がたちそうだな。どうだ?俺たちとチーム組まないか?」
魔術師「...それはもしかして僕に言ってるのか...??」ワナワナ
剣士(魔術師さんから憤怒のオーラが出ている)
12:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:12:06.61 ID:6reTroXT0
王子「それはそうとさっきの彼、気になることを言っていたね。新聞に依頼がどうとか...」
魔術師「はんっ!大方ただの方便だろうさ」
王子「ここに置いてあるのがそうかな。どれどれ」
13:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:12:40.03 ID:6reTroXT0
酒場の入口付近には、見るからに浮いた格好の二人が佇んでいる。
令嬢「わたくしの愛するあの王子はこんな低俗な場所にいらっしゃるのかしら?もっと違う場所を捜索してはどう?」
執事「うーん、あの王子のことだから、興味本位で立ち寄ってしまいそうな気もします」
14:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:13:13.77 ID:6reTroXT0
令嬢「ま、付き合いの長い執事さまの言うことには従いましょうか」
執事「寛大な御心、感謝しますよ」
魔術師(よし、このまま通り過ぎれば!)スタスタ
15:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:14:03.90 ID:6reTroXT0
魔術師「僕は今、あなたという美しい淑女に出会いました。」スッ
令嬢「はぁ?」
剣士「はぁ?」
16:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:14:40.88 ID:6reTroXT0
魔術師「いいから剣士たちは先に出てろ」コソッ
剣士「は、はあい」コソッ
魔術師「どうです?あてのない王子さまを探すより、もっと身近な白馬の王子を探してみては?」
17:名無しNIPPER[saga]
2019/07/25(木) 22:15:09.07 ID:6reTroXT0
令嬢「あの男、いったいなんのつもりかしら!由緒正しい貴族のこのわたくしを口説くだなんて!」
執事「まぁまぁ、あの人も本気じゃなかったようですし」
令嬢「それが悔しいの!遊びでわたくしを口説くなんて何様のつもり!」キーッ
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