キャル「形のない幸せの形」
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36:名無しNIPPER[saga]
2019/07/24(水) 15:02:45.43 ID:srlTj69v0
キャル(しばらく抱き合って、そのあとあたしはペコリーヌに全て話して聞かせた)

キャル(夢で起こったことだけじゃなくて、今までのことも。……『陛下』とのことも、ちゃんと)

キャル(あとは、寂しかったこととか、みんなと仲良くなりたいってこととか……とにかく思いつく限りをぶちまけた)

キャル(ペコリーヌはしばらく黙って聞いてくれていたけど、途中からは『わたしもです』だとか、『知ってました』なんて相槌を挟んでくれたりして)

キャル(そうそう。いつから聞いてたのかは教えてくれなかったけど、途中からコロ助たちも聞いてたのよね)

キャル(なんでも、あたしを襲ったあの魔物を退治しに行ってたんだって。あたしが目を覚まさない原因が、そいつにあるんじゃないかって思ったみたい)

キャル(まぁ、結局倒せなかったらしいけど。急にフッと消えちゃったそうよ。多分、あたしが夢を終わらせたからだと思う)

キャル(ともあれ。慌てて戻ってきたコロ助たちは、のんきにお喋りするあたしたちを見て不貞腐れちゃって)

キャル(謝ったり撫で回したり、散々ご機嫌をとったあと、みんなで手をつないで帰ることを条件にようやく機嫌を直してくれた)

キャル(町に戻ったあとは……うん、いつものようにみんなでご飯を食べたってわけ。当然よね)

キャル(四人で食卓を囲んで、アホみたいに騒いで。どいつもこいつもそれはもう楽しそうに笑っててさ)

キャル(……今まではいつも羨ましいって思ってた。見ないフリをしてきた、夢のような現実)

キャル(あたしの現実)

ペコリーヌ「このイチゴのショートケーキ、ビックリするほど美味しいですよっ♪ キャルちゃんも食べてみてください!」

コッコロ「わたくしのマスカットアイスもぜひ……♪」

キャル「うん、ちょうだい! 代わりにあたしのクレープも一口あげるわ。みんなでちょっとずつ分け合いましょ♪」


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