2: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2019/07/24(水) 12:23:03.90 ID:rmJoFnhWo
青空のことを思い浮かべたとき、私が次いで連想するものといえば大量の水だった。
春先の桜降る並木道を歩くときも、真夏の蒸し暑い交差点に立ち止まるときも、秋晴れの澄んだ路地裏へ迷い込むときも、ちょうどいまみたいに、初冬らしい冷気に満ちた公園のベンチに腰掛けているときも、それは何も変わらない。
いつ如何なる時であろうと、私の中で青空といえば、その直後に続くものは水だ。
しかし、改めて考えてみると、それはとても不思議なことのように思える。
たとえば、普通、水の色は青空みたいな水色じゃなくて、どこまでも純粋に透き通った透明色だ。
それに、青空はどちらかといえば乾いているような印象があるけれど、水はちょうどその対極だ。
あるいは、空は実体を伴わない概念上の存在で、一方の水は触れることのできる物質だ。
違うところなんて他にいくらでも挙げられるけれど、共通項を見出すのはかなり難しい。なのに、私はその二つをどうしても結びつけて考えてしまう。
どうしてだろう?
こうして実際に訊かれるまで考えもしなかった。
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