女「夢桜、どうか散らないでいて」
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90: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/08/02(金) 23:34:34.59 ID:PcmdgL7g0

女父「賢いお前のことだ。それくらい自覚していると思っておったのだがな……」

女「……あの方とは、昨日偶然お会いしただけです」

女父「……」

女父「男、というそうだな。青年殿と同じ第一高等学校に通っているとか」

女父「…彼にはもう、お前に近づかないよう言い聞かせておいた。況んや、この家そのものにもな」

女「なっ…!」

女「そんな!勝手過ぎます!あの人は関係のない単なる知人です!」

女父「勝手なのはどっちだ!お前はまだ自分の価値が分かっていないのか!?今このことが青年殿の家に知られたらどのような措置が取られるか分からんのだぞ!」

女父「男という人間など知らなかった……今ならそれで済むのだ」

女「青年様以外の異性とただお話することさえいけないのですかっ!」

女父「そうだ!」

女父「それが世の常。この時代の女子(おなご)としての有り様だ」

女「っ……」





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