禁書目録『短編集』 暇つぶしに書く。
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47:1[saga]
2024/12/10(火) 23:44:08.14 ID:QhNtHy/Q0
 北条「...ほらよ」

 「あ、ありがとうございます!おぉぉ〜〜...!フレームに入れて大事にします!」

 北条「別にいいよ。もうプロでも無ければ有名でも無くなるんだしな」

 「そ、そんな事ないですよ!北条先輩の最っ高に熱い試合を忘れる事なんてないんですから!」
 
 ...ここまで熱弁するなんて思ってもみなかったが、マジでファンだったんだな。

 常盤台のエースこと御坂美琴、学園都市序列第三位の超電磁砲。常盤台卒の私からすれば後輩になる。

 ついさっき自販機を蹴ってジュースを買ってるところを目撃したと思えば、バテてる当麻に突っかかってきたが...

 記憶喪失の事を話したらすぐに落ち着いて割と素直に謝ったし、悪い奴じゃないんだろうな。

 美琴「でも、ビックリですよ!まさか北条先輩に恋人が...」

 北条「まぁ...その自覚は無いと言えば嘘になるな。私に男が居るなんてな」

 美琴「あ、け、決して悪い意味で言った訳ではなくてですね!?」

 慌てふためく御坂を見て、私は少しおかしくなったんだから思わず吹いた。キョトンとしてる御坂に私は頭を撫でてやる。
 
 北条「そう慌てなくてもわかってる。だから、心配する事はないぞ」

 美琴「は、はい...ありがとうござい」

 ます、と言いかけた所で低いような高いような奇声が聞こえてきた。周囲を見渡すと...声の主が呆然とこっちを見ているのに気付く。

 服装からして同じ常盤台の後輩だとわかったが、御坂はうげっと嫌そうな声を漏らしていた。

 美琴「く、黒子...」

 黒子「あぁあぁあぁあぁあ〜!なんて事ですの!お姉様がどこの馬の骨とも知らない同性に撫でられるなんて...!」
 
 そう言ってズカズカと近付いてきたように見えたが、その黒子って奴は一瞬にして間合いを詰めてきた。
 
 どうやら空間移動系の能力持ちか...よく見ると風紀委員の腕章を付けてるのな。

 黒子「今すぐにその手を離しなさいな!私でさえ未だに撫でた事もありませんのに羨ま...いえ、過度な接触は許されませんの!」

 美琴「ちょ、ちょっと黒子アンタ失礼でしょ!?この人はね...!」

 北条「あーそりゃ悪いな。ほら、これでいいか?」

 背凭れに肘を掛けながら、スッと御坂の頭から手を離した。黒子は安堵したのか溜息をついてる。
 
 黒子「ええっ。構いませ」

 北条「こうしちゃダメなのか?」

 黒子「ダメですの!今すぐに離しなさ」

 北条「はいはい」

 黒子「んむっ...ま、まったく。油断も隙もな」

 北条「あー手を挙げるの怠いなぁ」

 黒子「ムキィイイイイ〜〜〜ッ!それ以上おちょくってみなさい本当に怒りますわよ!?」

 中々にからかい甲斐のあるな。まぁ、風紀委員だからこれ以上は止めておくか。
 
 怒っては落ち着くを続けたせいだろうが息を切らしながら黒子って子は、次にお姉様を弄んだ際には逮捕しますの!

 とか捨て台詞を吐いてどこかに行った。嵐が過ぎ去ったような静けさになると呆然としてた当麻が開く。
 
 上条「常盤台のお嬢様にもああいうのが居るんだな...」

 美琴「ま、まぁ、あの子だけって言うべきか悩むけど...良い子だから、気を悪くしないでもらえると...」

 北条「アイツの言ってた通り私の方からちょっかいかけたんだ」
 
 気にすんな、と答えていると...また違う声で御坂の事をお姉様と呼ぶのが聞こえてくる。

 後ろを振り向くと、そこには御坂そっくりな...当麻が御坂2号と言うくらい瓜二つな奴が立っていた。


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