禁書目録『短編集』 暇つぶしに書く。
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45:1[saga]
2024/12/10(火) 23:42:10.53 ID:QhNtHy/Q0
 【幻想感情 ep3】

 上条「...だから、お前の事も...全部覚えてないんだ...」

 北条「...」

 事実は小説より奇なりって聞いたが...まさか、本当にそんなのが私自身に起こるなんて...
 
 ...まぁ、一先ずは安心したのが本音だな。当麻が私の事を嫌いになったとかそういうんじゃないってわかったんだ。

 自分が記憶を失ってるのを誰にも言ってなかったはこいつの性格をよ知ってるから考えるまでもない。

 次は、どう受け止めるべきかだが...そんなの決まってる。

 北条「じゃあ、最初からやり直そうか。お前が私の事を思い出すまでは...」
 
 北条「付き合いたての頃みたくやっていこう」

 上条「い、いや、だけど俺は...もうお前が知ってる上条当麻じゃ」

 北条「誰がそんなの決めたんだよ。記憶が無くなったからお前じゃなくなったなんて」

 もしそんな奴が居たなら親が見てもわからなくなるぐらいまで殴ってやる。ライセンスも川底に沈めたんだしな。
 
 北条「私が初めて心を許すくらい好きになった男なんだぞ?...そう簡単に別れる気なんてサラサラ無い」

 北条「だから...二度目の告白をさせてくれるか?」

 上条「...」

 北条「...好き、です。こんな私でよければ...付き合ってください」

 こう言ったのは確か...柄にもなく桜の下で常盤台を卒業したすぐ後だったっけ。
 
 当麻を好きになった理由なんて特にない。好きになったからだけで十分だろ。キスも体を許したのも...
 
 今の当麻はその記憶もないみたいだが...断られたとしても支えてやる。それぐらい好きなんだ。
 
 上条「...お前の事どころか自分がどんな奴だったのかってのもわからない」

 上条「それでも、俺の事を好きでいてくれてるのに...断るなんてダセェよな」

 北条「まぁ...それなりには」

 上条「...俺の方こそ、お前がよかったら...よろしくお願いします」

 ...はははっ...記憶をなくしてるから、違う返し方をすると思ったのに...

 結局、あの時と全く同じ返答をするのかよ。


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