善子「それでも私は■■を愛して生きていたいのです」
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名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:23:29.53 ID:gGVI8GvBO
授業が始まってから三分ほどしてから、ルビィは教室に戻ってきた。なんでも、母親に浴衣の柄の指定をしていたら時間が始業時間が過ぎ差ていたらしい、呑気なものだ。
先程の花丸との会話で、私は一つ、小さな嘘をついた。
『……興味が無いのよ』
嘘だった、興味があって、尚避けてきた。
私は、死を感じたことがありませんでした。親戚も、父母方両方の祖父母も、全員、喜ばしい事に健在だ。死を身近に感じたことは、全くありませんでした。その事が、“死“を未知の了見である感覚をより拡大させているのかもしれません。
死に触れるのが、恐ろしい。否、正確には、恐ろしい事だと思い込んでいる。
触れれば、何かが変わってしまう。今の苦しみがもっと深く、粘度の高い呪縛へと変わっていくのが堪らなく怖かったのです。
それでも、今回触れることを決心したのは他でもない、横に並んでくれる二つの笑顔に、肩を掴ませてもらえればいいという、甘い考えを心の中に持っていたからでした。
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