鷺沢文香「本に、命を」
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4: ◆jEbRvHU8C2[sage saga]
2019/07/14(日) 15:51:35.86 ID:UfnhAP/w0
当日。
運転するプロデューサーさんのお隣、助手席にて私が道案内しながらの道中です。
何度か通うことのあった道ですが、基本的に徒歩か自転車での移動でしたので、
助手席からという景色は新鮮なものでした。
ただ、私がこうしてほんの少しの戸惑いと興奮を覚えてしまうのは、
助手席からの眺めという初めての景色が原因だけでは、きっとありません。

プロデューサーさんがハンドルを切ると、車体は左へと曲がり、
あとは直進するだけ、という区間に入りました。
私はそれを伝えながら、なるべくさりげなく、運転席の方へと顔を向けます。
特筆すべき存在が、しかし特筆することもなく、
普段の通りに前を向いてハンドルを握っています。

ただ、それだけ。

隣り合わせで居られるそれだけのことを、心の内で喜んでしまい、
…頬が緩んでしまう前に、私も彼と同じく視線を進行方向へと戻しました。


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