アンチョビ「一万回目の二回戦」
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8: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 21:42:21.73 ID:l6pE73h60

 二段ベッドの柵から首だけ出して下を覗くと、ペパロニが幸せそうな表情でかーかーと眠っていた。

 彼女を起こさないようにゆっくり階段を下り、クローゼットからアンツィオの制服を取り出す。
 さっと着替えて、机の横に置いた籠からポーチを手に取ると、私は部屋を出た。

 廊下で他の子とすれ違うたび「おはよう」と挨拶を交わし、洗面台に辿り着くと、アマレットとパネトーネが眠そうな顔で歯を磨いている。

「ドゥーチェ、おはよーっす」「っす」

「おー、おはよー」

 言うと、パネトーネが水を含んで口の中をゆすぐ。

 私はその隣に立って、蛇口を捻り手のひらに水を貯めた。
 じゃぶんと顔をつけると気持ち良い。



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