194: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:08:40.46 ID:6Fy41Xha0
ちょっと休憩します。
20分すぎに戻ります。
195: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:22:18.43 ID:6Fy41Xha0
再開します。
196: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:23:43.27 ID:6Fy41Xha0
ペパロニからの通信は、試合開始から15分が経過した頃にあった。
耳にあてたヘッドフォンを通して、威勢の良い声が届く。
『ドゥーチェっ! デコイ配置したっすっ!』
197: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:25:28.16 ID:6Fy41Xha0
「ペパロニ。大洗の連中はまだ街道に現れていないか?」
『もう離れちゃってるっすけど、さっきはいなかったすね』
198: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:27:23.02 ID:6Fy41Xha0
通信が切れる。と同時に私は、隣のセモヴェンテのハッチから上半身を出すカルパッチョへ顔を向ける。
「カルパッチョ、お前も予定通りここで指示があるまで待機だ」
199: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:30:13.92 ID:6Fy41Xha0
ペパロニ率いるクアトロチームは大洗の背後――十字路の西側へ向かっている。
が、まだドゥーエとトレのどちらが十字路の北へ、どちらが南へ向かうかは決めていない。
「……過去のループでは、北にティーポ89、南にM3リーがいたはずですが」
200: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:32:36.30 ID:6Fy41Xha0
八九式が北にいるから。
そんな理由で決めてしまえば、我々は過去のループを利用したことになる。
……そりゃあ我々は、ループによって試合経験を積んでしまっている。
201: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:36:00.61 ID:6Fy41Xha0
十字路の南を大きく迂回して街道を抜け、木々の間を進んでゆくと、やがて遠目にM3リーの車体が見えた。
砲身は我々の方角とは真逆――街道側へ向けており、どうやらこちらにはまだ気付いていない様子である。
202: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:39:53.81 ID:6Fy41Xha0
なるほど……。となると、ペパロニはほとんど大洗側のスタート地点まで行ってしまったわけか。
素直に考えれば、W号、三突、38(t)の三輌はクアトロの先を進んでいることになる。
というか、よほどの奇策を打ってこない限りそうするだろう。
203: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:42:09.82 ID:6Fy41Xha0
大洗包囲の意味の一つは逃げ場を塞ぐこと、そして一つは有利を取ることである。
ドゥーエチーム三輌に対して、相手はM3リー一輌。
ここで仕留められずして我々に勝機はない。
287Res/150.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20