アンチョビ「一万回目の二回戦」
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103: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 21:14:23.86 ID:8naFKaaW0

 カルパッチョの部屋を訪ねると、彼女は私と同じく驚愕の表情を浮かべた。
 ケイの訪問を怪訝そうにしていたが、それも束の間、「ドゥーチェが良いのでしたら」と手早く服を着替えて同行してくれる。
 なんだかんだ切り替えが早いのがカルパッチョの良いところだ。

 戦車道準備室へと着くなり、ケイはホワイトボード前の席に陣取った。
 カルパッチョがコーヒー豆の焙煎を始めるのを見て「彼女には悪いけど話を始めてしまうわね?」と私に確認する。

 私が「ああ、どうぞ」と促し、ケイは「それじゃあ」とにこやかに切り出した。

「まずは――そうね、アンチョビ、貴女、これで今年の6月26日は11回目だと思うんだけど、合ってる?」



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