塩見周子「Everything(It's you)」
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27: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/07/09(火) 19:47:32.57 ID:Y0XQqU7d0

「Pさんってさ、もしかしてさ……」

「……」

以下略 AAS



28: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/07/09(火) 19:48:08.93 ID:Y0XQqU7d0

◆◇◆

 あたし達が最後に来たのは、この高層ビルきってのデートスポットの展望台。

以下略 AAS



29: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/07/09(火) 19:48:43.52 ID:Y0XQqU7d0

「ね、Pさん? 今のあたし達って他の人からどう見えるのかな?」

「…………きっと、アイドルとプロデューサーだろ……。……ってそれじゃ、困るか。じゃあ、なんだろな、仲の良い会社の先輩、後輩とかだろ」

以下略 AAS



30: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/07/09(火) 19:49:26.42 ID:Y0XQqU7d0

「ちょっとすまん」

 そう言ってPさんは中座して携帯をチェックする。
 着信音の回数から言って、電話ではなくメッセージの類だろう。
以下略 AAS



31: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/07/09(火) 19:49:56.37 ID:Y0XQqU7d0

 確かにPさんの携帯に急に連絡が入ったのは事実だ。でもあたしは見てしまったのだ。
 Pさんの触ってたそれが社用ではなく、個人用であったことを。
 連絡先はきっと業を煮やした奥さんであろうことも。

以下略 AAS



32: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/07/09(火) 19:50:23.07 ID:Y0XQqU7d0

◆◇◆

「なんだ、周子。さっきも言った通り、トラブルだからなるべく早く事務所に行きたいんだが……」

以下略 AAS



33: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/07/09(火) 19:51:24.02 ID:Y0XQqU7d0

 ついに堪え切れなくなったPさんが、焦ったように口を開く。

「周子、どうしたんだ。何かあるのか? さっきも言った通り、俺は早く行かなきゃいけないんだ」

以下略 AAS



34: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/07/09(火) 19:51:55.13 ID:Y0XQqU7d0

 また二人の間に流れる沈黙。
 今までずっと一緒にいて、沈黙が流れることも少なくはなかったけど、その中でも最悪の空気だった。

 Pさんはみるみる顔色が悪くなっていく。
以下略 AAS



35: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/07/09(火) 19:52:22.77 ID:Y0XQqU7d0

「いいって、いいって。Pさんとあたしの仲なんだからさ」

「本当に悪い……。この埋め合わせは必ずするから」

以下略 AAS



36: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/07/09(火) 19:53:01.71 ID:Y0XQqU7d0


「あたしね、Pさんの事が好きなんだよ。一人のオトコとして、一人のオンナとして」


以下略 AAS



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