59:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:35:39.19 ID:zmX2O7Gg0
警官「誰かいますかー! 避難指示のお知らせに来ました!」
警官「この区域は危険です! いたらすぐ避難してくださーい!」
ローカルギャングA「はぁ!? なんでサツがここに」
ローカルギャングB「なんだテメェら! 誰の許可取ってここに――」
海美「へぇ。レストランの地下はあんたらの根城だったと。こんな状況でもなきゃ突入なんてできなかったんだから、悪魔に感謝しなきゃいけないのは複雑だけど」
ローカルギャングB「ゲッ! あんたは――」
海美「さあ善良なウェイターのみんな、ここは危ないからさっさと避難してよね。それとも、ここから動きたくない理由でもあるのかな」
ローカルギャングボス「フッ……姫様直々のお出ましとあればお手上げせざるを得ないですな」
海美「あなたたちの土地勘を買って頼みがある。既に病院や福祉施設の守りを強化させてるけど、それ以外で要救助者の居場所を知っているなら教えて」
海美「もちろん、協力してくれれば相応の対価は支払させてもらうよ」
ローカルギャングボス「いけませんな姫様。我々のような者と取引をするなど、あってはならぬことです。お前たち、話は聞いたな」
ローカルギャングC「ボ、ボス……わかりやした」
ローカルギャングD「六番街の偏屈婆さん、何年も前に旦那が死んだと言って保険金を貰っているが、本当は生きてる。ただ爺さんは去年から寝たきりだ。近所にも黙ってるから逃げ手がない」
海美「わかった。ありがとう。他に心当たりがある人は――おっと、この分だと全員助けるまでに人手がかかりそうだね。若い衆、何人か借りてもいい?」
ローカルギャングボス「ええ。仰せのままに」
ローカルギャングE「へへ……生まれてからずっと日陰者だった俺が、まさか姫様のお役に立てるなんてな」
海美「みんなが悪いことをしなくても生きていける世の中にすること。それが私の夢なんだ。うんうん。今のあなたたち、良い顔してるよ」
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