34:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:21:33.83 ID:zmX2O7Gg0
――さらに数日後
美也「イグナスさん、手のケガの調子はいかがですか?」
育「はい。元々そんなにひどいケガじゃなかったし、痛みだってすぐ収まりました。もう包帯を解いてもだいじょうぶですよね」
環「ごめんね、イグナス」
育「ターニャは悪くないよ。それにこんなに軽いケガですんだのも、ターニャと心が通じたからなんだから」グルグル
育「……あれ?」
環「どうしたの?」
美也「おや〜? あの妙な刻印が消えていますね」
環「ほんとだ。代わりにターニャの歯形がちょっと残っちゃってるぞ」
育「ふしぎだね。もしかしたらターニャがおかしなパワーを消してくれたのかもしれないね」
環「ほんと? そうだとうれしいな」
こうしてイグナスはターニャの屋敷で家事の手伝いをしたり、勉強をしたりしながら過ごすようになった。
穏やかな時間は流れ、やがて次の満月の夜が訪れた。
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