9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/08(月) 00:43:20.86 ID:RMDHO/4E0
「はぁ…… 本当信じられない……」
人がふたり眠ることを想定されていないベッドの中を奏が動き回る。
薄布ひとつ纏ってベッドから抜け出した彼女はあたしに背中を向けながら呟く。
「そうだ、前から思ってたけど、冷蔵庫新しくした方がいいんじゃない? ほら響ってよく食べるでしょ? きっとその方がいいわ」
「あと、最近肌荒れが酷くて…… はぁ、食洗機でもあったら変わるのかしら……?」
奏の呟きは大きかった。 きっと耳を塞いでもあたしの鼓膜に響き渡ったと思う。
駆け出しピアニストのあたしのお給料から考えるとあまりにも痛い出費、ううんでもこれはあたし達ふたりのための出費だから、惜しくなんて…… ない…… うん……
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