眼鏡友「男!恋愛委員会に入ろう!」男「はあ?」
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1: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/07(日) 22:09:24.75 ID:cyKqhaPk0
教室
男「何で俺がそんなもん入んないといけないんだよ。恋愛委員会って要は恋愛相談所みたいなもんだろ?」
眼鏡友「うむ。少子高齢化対策の一環として、文部科学省が直々に全国の高等学校に設置を推進している立派な委員会だ。入れば内申も上がるぞ」
男「俺一般入試狙いだからなあ……内申とかどうでもいいんだけど」
眼鏡友「私は推薦狙いだから重要だ。それはそれとして、彼女も作れるかもしれんぞ」
男「は? どういうことだよ。まさか相談しに来た女の子口説けるからってんじゃないだろうな」
眼鏡友「これは他校の友達に聞いた話なのだが……恋愛委員会のメンバーは大体内部でカップルが成立しているらしい」
男「そんなのどこの部活でも委員会でも同じだろ? どこもかしこも恋愛恋愛って、サカリのついた犬じゃあるまいし、マスメディアに踊らされすぎなんだよ」
眼鏡友「……お前の恋愛アンチっぷりは相変わらずだな。まだ引きずってるのか? あの告白のこと」
男「……うるせーな。関係ねーよ」
眼鏡友「なら入らない理由はないな。私も前も高校二年生だ。色恋沙汰に浮かれていられるのも今のうちだぞ?」
男「高校二年生は恋愛しなくちゃいけないなんて決まりでもあるのか? そんなの俺の勝手だろ」
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2: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/07(日) 22:11:39.19 ID:cyKqhaPk0
男「あ? お前みたいな真性童貞野郎に彼女なんかできるわけねーだろ」
眼鏡友「いいや、できるね。少なくとも、怖気づいて何の挑戦もする気がないお前よりかは確率は高いだろうよ」
3: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/07(日) 22:12:17.58 ID:cyKqhaPk0
恋愛委員会室前
男(……来てしまった)
4: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/07(日) 22:12:51.72 ID:cyKqhaPk0
和風女「私はこの恋愛委員会の暫定委員長をしている和風女よ」
男(ネクタイの色からして、特進科か。頭いいんだな)
5: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/07(日) 22:13:22.61 ID:cyKqhaPk0
男「そんな仮定の話で犯罪者にされてたまるか! 大体そんときゃお前も道連れだよ」
和風女「……とまあ、これで緊張はほぐれたかしら? そろそろ本題に入りたいのだけど」
6: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/07(日) 22:14:23.49 ID:cyKqhaPk0
男「な……内部恋愛禁止!? 何でだよ。別にいいだろ? 恋愛委員会って、そもそもそういう場所なんじゃないのか?」
和風女「化けの皮が剥がれたわね。大方そういう手合いだと思ったのよ、あなたも」
7: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/07(日) 22:14:49.03 ID:cyKqhaPk0
男「知らん。『恋愛』の時間はずっと寝てたからな」
和風女「とにかく、そういうわけで、頭空っぽの尻軽女と軽薄な恋愛がしたければ、他の部活や委員会を当たった方が良いと思うわ」
8: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/07(日) 22:15:41.25 ID:cyKqhaPk0
男「へえ、じゃあどういうものなんだよ。俺はずっと、恋愛なんて周りに流されてするか、そうでなけりゃ打算でするもんだと思ってたけどな。将来大人になったときにいい相手を捕まえるための予行演習的な」
和風女「……あなたもなかなかろくでもない恋愛観を持っているようね。早いうちに矯正した方がいいと思うわ」
9: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/07(日) 22:16:24.13 ID:cyKqhaPk0
今日の投下はここまでにさせていただきます
読了いただきありがとうございました
また明日の同じ時間に続きを投下します
10:名無しNIPPER[sage]
2019/07/08(月) 19:55:58.54 ID:cxPry32m0
期待してる
11: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:37:23.30 ID:NY0YRcaB0
おまたせしました
次レスから投下開始します
12: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:38:17.08 ID:NY0YRcaB0
男自宅
男母「ただいまー! もうご飯食べた? 昨日作っといた生姜焼きの残り!」
13: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:38:54.45 ID:NY0YRcaB0
男「大丈夫だって! 自分でなんとかできるよ、そのくらい」
男母「あ、電話かかってきた! きっとこれね……はいもしもし、男母です、お世話になってます〜」
14: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:39:23.44 ID:NY0YRcaB0
母知り合い『ははあ、なるほど。中堅国立ってとこだね。学部は?』
男「一応、農学部ならいけそうかなって」
15: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:39:58.03 ID:NY0YRcaB0
男「えっと……一時間くらい」
母知り合い『最低限、課題だけやってるって感じだね。となると、全くゼロの日もあるわけだ』
16: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:40:49.56 ID:NY0YRcaB0
母知り合い『受験に限らず何でもそうだけどね、環境が一番大事なんだ。環境次第で人間はいくらでも変わる。いい方向にも、悪い方向にも』
母知り合い『うちの塾はいつでも体験入学者募集してるから、気が向いたらお母さんを通じて連絡してみてよ。大げさかもしれないけど、君がこの一年をどう過ごすかで、一生が変わるかもしれないと思ってほしい』
17: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:41:20.31 ID:NY0YRcaB0
◆
学校
18: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:41:49.38 ID:NY0YRcaB0
眼鏡友「いや、ありえない。そんなことはおかしいぞ」
男「おかしいっつってもな。実際そうなんだからしょうがないだろ」
19: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:42:40.83 ID:NY0YRcaB0
男「お前理想だけは一丁前だよな本当……そんなだから彼女できねえんだよ」
眼鏡友「……よし、こうしよう、私が代わりに委員長となり、委員の恋愛を全面的に許可する。これで文句は出ないだろう」
20: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:43:19.15 ID:NY0YRcaB0
男「そうか?」
眼鏡友「まあ、私にかかればその手の輩はお茶の子さいさいよ。私が中学時代何と呼ばれていたか、知らないはずはあるまい?」
21: ◆bU0CD2Homw[saga]
2019/07/08(月) 22:44:24.07 ID:NY0YRcaB0
今日の投下はここまでになります
お読みいただきありがとうございました
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