28: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/04(木) 00:21:20.72 ID:AHfhRj3X0
「って、じゃなくて。オーディション希望の子かな? それなら俺じゃなく、まず応募から……」
「わたくしは、そなたに会いに来たのですー」
ふんわりとした彼女の微笑みは、見る者を惹き付け、心を安らげる不思議な魅力があった。
これは天性のものだ。
職業人としての本能のようなものがそう告げていた。
からころ――と、軽やかな音がして。
気が付けば彼女は、すぐ目の前にいた。
小柄な少女の、かわいらしいつむじがすぐ眼下にある。
すっと細い手が伸びて、俺の頬を撫でる。
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