南夏奈「どうした、千秋? 頭にうんこなんて乗せて」南千秋「これはホイップだ!」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 22:40:27.80 ID:gVt6FOa1O
「早く言いなさいよ、馬鹿野朗!」
「だから頭にうんこが乗っているとそう言ったでしょーが!」

即座にトイレから飛び出した千秋はすぐさまシャワーを浴びて髪を洗い、その濡れた髪を夏奈が今、ドライヤーで乾かしてやっている。

夏奈の主観としては自分の妹が頭に鳥のフンを乗っけていたのでそれを指摘しただけなのだが、日頃から排泄部に酷似したホイップの見た目を気にし過ぎていた千秋は、その指摘に過剰に反応した挙句に誤解してしまったらしい。

ともあれ、ようやくトイレが空いたので。

「ふぅ……スッキリした」
「なんだ、春香。うんこだったのか?」
「ちょ、ちょっと、夏奈!」
「春香姉様がそんなことするわけないだろ!」

晴れやかな春香の表情を見て、夏奈は大の方だったと察したのだが、本人と妹からクレームがついてしまったので、やむなく第三者の意見を訪ねてみることにした。藤岡の出番である。

「藤岡はどう思う?」
「お、俺は、その……」
「藤岡、私はお前を信じているぞ」

まるで実の父親に向けるような信頼に満ち溢れた視線を受けて、藤岡はたじろいだ。

「も、もちろん、俺だって春香さんがそんなことをするとは思わないけど……でも」
「でも、どうした? 藤岡」

想い人である南夏奈に見つめられて意見を促されると、彼女の肩を持たざるを得なかった。

「そうだったらいいな、とは、思うよ……」
「よく言ったぞ、藤岡!」
「見損なったぞ、藤岡!」

夏奈は満面の笑み藤岡を賞賛して。
千秋は軽蔑の眼差しを藤岡に送り。
そして、春香は、もじもじと恥じらいながら。

「もう……そんなことを言われたら、ちょっとだけ嬉しくなっちゃうじゃないの」

ついつい、大の方だと認めたものだから、藤岡は思わず愉悦を漏らした。

「フハッ!」
「こら藤岡! 春香姉様を嗤うな!」
「いや、藤岡。私が許可する! 存分に嗤え!」

糞害に遭い憤慨する千秋と愉しそうな夏奈に挟まれ、ヤケ糞になった藤岡は高らかに嗤った。

「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

何はともあれ、今日も南家は平和そのものだ。


【みなみけのホイップ騒動】


FIN


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