465:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/06(土) 09:58:28.26 ID:jWyG/GcGO
梨子「じゃあ、何で過去にあったはずのものを、未来のものだと考えてしまったのか?」
梨子「この、ペンダント。……なんで、その中の写真を、未来にあるとしか思えなかったのか……」
梨子「つまり。……一番の謎は、今≠るはずのないものが、ここになぜかあるってこと」
梨子「じゃあ。今≠るはずがないと言い切れるのは、誰≠ネんだろう……?」
ルビィ「……」
梨子「作っている当人達にしかあり得ない、よね」
梨子「しかも、オリジナルのデザインで作っているとなれば……。その存在が、複数存在するなんてあり得ないって、断言できる」
梨子「でも。……写真という[記録]があった以上。それは、間違い。……カン違い、錯覚のはず」
梨子「……重要なのは。錯覚でなくすためには、何が必要なのかじゃなくて、錯覚が起きている以上、その理由があるということ。錯覚が起こるしかないとしたら、どんな条件が考えられるのかということ」
梨子「……どうやったら既に[記録]も残っているものを、自分が作っている最中の物だと。〈未来〉に存在するはずのものだと、思ってしまうのか」
梨子「……忘れることによって、だよね」
鞠莉「……」
梨子「でも……。どんなに似ているものであっても、オリジナルで作ろうとする限り、同じものは作れない……」
梨子「……それこそ、機械でもない限り」
梨子「それに、このアクセサリーには意味がある。……私の意図した”文字”が彫られている」
梨子「意味のあるものを、作ることにおいて。……似るものが出来てしまうことはあっても、同じものを作ることは、やっぱり不自然なの」
果南「……」
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