260:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:17:37.66 ID:jKKfMeypO
千歌「あ、ごめんごめん!気を悪くさせるつもりじゃなくって、えっと、梨子ちゃんがおかしいとか、そういうことが言いたいんじゃなんだよ」
千歌「ただ、たまに自分でも何でそんなに焦ってるのかわからないけど、何かがどうしようもなく気になっちゃうときってあるよね」
千歌「梨子ちゃんもね、今そういう風になっちゃってるんじゃないかな?」
梨子「私が、焦ってる……」
千歌「うん。私にも経験があるよ。後になってどーしてこんなことで悩んでたんだろぉって思ったりね」
千歌「でもそういう風に何かに悩んでる時って、たいていたっぷりご飯食べてゆっくりお風呂に浸かって、ぐっすり眠ったら次の日にはキレイさっぱり忘れてるんだよね」
梨子「忘れて……」
千歌「そ。だからさ、梨子ちゃんもたまにはご飯食べてゆっくり休んだらどうかな。きっと次の日には、なんであんなに気になってたんだろーって思えるよ」
梨子(……『もう、いい加減にした方がいい』『千歌ちゃんの言う通りかもしれない』……そんな言葉が、頭の中に響いている)ギュッ
梨子(確かにその通りにした方がいいと思う。でも、こんなに大事なことを話されて、そんなに簡単に忘れられるかな?)
梨子(それに……千歌ちゃんの言うことに納得しかけていること自体が、違和感でもある)
梨子(本当に、このまま今日を終えて、明日目を覚ましたら、綺麗サッパリ忘れてしまえるかのような……そんな予感が、ある)
梨子(……ううん、予感なんてものじゃない。確信してるんだ……私は)
梨子(私は、私の違和感が明日には消えてしまうことを確信している……!)
梨子(でも、だからこそこの違和感を無視できない。……だとしたら)
梨子(私がとる道は、やっぱりこれだ)ギュッ
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