紬「エスパー少女は17歳」
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33:名無しNIPPER[saga]
2019/07/01(月) 22:23:46.26 ID:lCVrPTby0

「あの、物質転送だなんて大がかりなこと、本当にできるんですか」

「どうかしら。わたし、スプーン曲げ以外やったことないから」

「全然だめじゃないですか」

「梓ちゃん。諦めたらそこで試合終了よ? 人生やってみなきゃわからないわ。超能力はね、とにかくイメージが大事なの。できる、やればできる、わたしならきっとできる。心の底から自分を信じなきゃいけないの」

 いいことっぽい言ってるけど、騙されちゃいけない。

「いや、でも、仮にできたとしてですよ? 超能力を使うとすっごく疲労するんですよね? 物質転送ってスプーン曲げよりずっとたくさんエネルギー消費するんじゃないですか? そんなことして本当に大丈夫なんですか??」

「やってみないとわからないわ」

 ムギセンパイは同じセリフを繰り返した。

 なんて杜撰な計画だ。なんとか思いとどまらせなくては。


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