男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 3スレ目
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259: ◆YySYGxxFkU[saga]
2019/09/23(月) 02:52:46.36 ID:oA3RdXrf0

 大戦が終わってもしばらくは忙しかった。

 王国によって私は英雄として祭り上げられたからだ。

 祝賀会、戦勝パレード、あらゆる催しに呼ばれる日々は、ある意味戦場にいたころよりも疲れた。



 私は英雄なんて柄じゃない。

 大切ものを守るために戦っただけだ。

 それも一段落したころ、久々に故郷の村に帰った。

 村のみんなは私を暖かく迎えてくれた。



 しかし、両親だけは私の頭にゲンコツを落とした。



父『ったく、おまえは危ない橋ばかり渡りよって!』

母『ちゃんと連絡は寄越しなさいって言ったでしょうが!』



 私に対して怒る両親。

 ああ、この人たちの前では私は英雄でもなく、伝説の傭兵でもなく、ただの息子でいられる。



妹『もう、本当に心配したんだからね!』



 私に抱きついて泣きじゃくる妹。

 ただの兄となった私は久しぶりにその言葉をつぶやいた。



傭兵『ごめん。それとただいま』






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